 |
 |


|
 |
自然工房 与十郎
 |

漆の乾かし方 |
職人さんや、漆芸家の方は、室(ムロ)と呼ばれる大きな木の棚の中に、湿らした布などを吊るし、保湿しながら乾かします。 漆は塗る事よりも乾かす事の方が難しいと言われ、気使う行程です。
一般の家庭で漆を乾かす場合は、大きめのダンボール箱を利用するのが手軽で便利です。 箱の内底へ防水のためにビニールシートを敷き、その上に湿らしたタオルなどを敷き、蓋をすれば湿度が保てます。 乾かす時に、湿らしたタオルや水滴が漆の塗膜に直接触れると、白く曇った様になるので注意が必要です。
|
 |
・漆が乾くのに最適とされる条件
| 湿度 |
70%〜85% |
| 温度 |
24℃〜28℃ |
| 環境 |
空気の動かない場所 |
|
|
漆の乾燥は、漆液中の,ラッカーゼ酵素が空気中の水分から酸素を取り込み、ウルシオールを酸化重合させて硬化するものです。 したがって、適当な湿度と、酸化重合するための温度が必要となります。
漆が硬化するためには、温度が24℃〜28℃で、湿度が70%〜85%時が適していると言われています。 この条件から外れた環境では、乾き難くなったり、塗り肌が悪かったり等の支障が出てきます。
漆が乾くのは自然な化学反応です。 したがって絵の具やラッカーが乾く原理とは物理的に違がい、硬化するまでには時間がかかります。 目安としては、指触乾燥までに数時間〜10時間で、お椀の様に熱い食材が入る器の場合は、少なくとも1ヶ月位は自然に置いた方が良いでしょう。
|
・温度や湿度が低い場合
乾くのに時間がかかり、何時までも塗膜面に粘着性があります。一度この状態になると、後で温度や湿度を高くしても乾くまでに凄く時間がかかりまので、早く進めたい場合は、一度テレピンなどで拭き落とし、最初からやり直した方が良いでしょう。
・温度や湿度が高い場合
急激に乾くため、表面の艶が無く、曇った様な状態になります。 この曇りは、新たに拭き漆しても直せませんので、一度2000番程度の、耐水サンドペーパーで水研ぎしてから、摺り漆で艶を出せば直ります。
・厚く塗りすぎた場合
塗膜面が縮れてシワになります。表面だけが乾き、中側が乾かないために起こる現象です。 固めのへらなどで剥ぎ落とし、サンドペーパーで周りの塗膜面と均一にしてから、塗り直さなければいけません。
|
|
|
 |